展覧会の絵


20070213追記:いくつかの点で説明が中途半端なので追記いたします。

えー、今回のテーマは「絵」ってことで。
画家っていっても一口でいいくるめられないんだよなぁと。

たとえばレンブラントは、その技術背景を考えると画家というより
写真家であるかもしれない、などといわれることもある。
光源の位置などを絵に反映するという技術は写真技術に応用されて
いったといってもいいんじゃないだろうか。

レンブラントに始まる絵画の思想を「写実主義」ということもあり、
写真のようなリアリティを追求しまくる、それが19世紀までの
ヨーロッパ絵画の主流だった。

逆に印象派、などという画家たちがいた。
印象派、というのはまさに「印象」を絵として描くことを主眼とした
人たちである。今回のお話ではこの人たちに着目してみよう。

ぶっちゃけ19世紀末、出現した当初の印象派の印象は最悪だった。
まーそれいったらレンブラントも最初はあんまりいい印象もたれてなかったし。

印象派の描き方というのはこうである。

たとえば「太陽」を描くとする。
皆さんが太陽を描くとしたらどう描くだろうか?
まず太陽の大きさをどのくらいに描くか?
夕日を描くとしたらどう描くだろうか?

「太陽にほえろ」というドラマが昔あったが、そのタイトルの背景に
でっかーい夕日があったわけだが、太陽の大きさってどんな感じ
だろうか。

実際に見える太陽の大きさで夕日を描いたとする。
…すっげーちっさいぞ
だって「手を伸ばしたときの五円玉の穴」位の大きさなんだから。

それと同じことは月についても言える。
偶然だけど太陽とほぼ同じくらいの大きさだからな。
だから「皆既日食」などという現象が起きるわけだけど。
多分太陽系のほかの惑星では見ることは出来ないんじゃないだろうか。

写実的に描く場合、実際の大きさというものを正確に描くと
時としてすごく侘しい絵になるわけだ。

印象派の人たちはその辺を見たまんま描かないということにしたわけだが、
この技法の源流は日本にさかのぼる。

 

浮世絵

 

かつて私たちの先祖は浮世絵を作った。浮世絵は版画である。
最初の刷りはとても美しい芸術作品として扱われる。
しかしながら、後の方の刷りはかなりいいかげんに刷られ、イミテーション
とまで言うといいすぎだが、最初の刷りとは最早別物である。
最後には包装紙にされてしまう運命であった。嗚呼。
こいつらが輸出品の陶器が割れないための包装などに使われて
まず最初にヨーロッパに伝わった。

ヨーロッパの人々は驚いた。
陶器自体だけでなく陶器の包装の美しさに。
オリジナルではなく、レプリカである作品ですらこれだ。
ではオリジナルはどんだけすごいんだよ!

フランスの画家、ブラックモンはその美しさに感嘆し、ついにオリジナルを
取り寄せることになった。
当時の欧米社会に日本芸術が与えた影響は想像以上に大きく、時に
これを「ジャポニズム」と呼ぶこともある。

葛飾北斎の絵などはまさに印象派の人々にとって「お手本」のひとつに
なったといっても言いすぎじゃないのではないだろうか。

北斎の富嶽三十六景などを見てみるといい。
ていうかでかすぎますから。富士山でかすぎますから!残念!

線などを中心として描くという手法はユトリロなどに、印象で描くという
方法はモネなどに影響を与えたという。
ゴッホの絵などにも浮世絵の影響は色濃い。

なぜそこまで浮世絵の技法が受けたのか。
…人間の頭の中ってのでも、存外それと似たことが起こっているからだ。
脳内で簡略化していたり、脳内で印象が大きいものを大きくしていたり、
浮世絵や印象派の絵と似たようなことは脳内で起こっているといっていい。

言うなれば生理的にあったんだよな多分。
生理的に受け付けないモノってのはやっぱり無くなっていくだろうし。

それに絵は写真じゃないんだから、カメラじゃないんだからさ。
ただ目は高性能ビデオカメラみたいなもんだから、写真の無い時代の
絵はやっぱり写真代わりの側面はあっただろう。

…でもレンブラントにカメラを持たせたらいい写真家になったと思うよ。

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